ヒメハリテンレックを飼育しようという時に
気になるのは飼育温度や食べるものは何か?
ということですよね。
最近チラッと見た論文に
海外の動物園でのヒメハリテンレックの飼育温度や食事について
記載があったので
少し共有させていただきます。

ヒメハリテンレックとは
ヒメハリテンレックは
背中が針で覆われた非常に原始的な哺乳類です。
背中が針で覆われているという点で
ハリネズミと似ていますが、
まったく違う生物です!
高い所に上ったりできる器用な手を持っていたり、
眼が小さくビーズみたいだったり、
普通でも体温が低い時があったり…etc
未だに謎な部分も多い不思議な生き物です!
ヒメハリテンレックの飼育温度は?
ヒメハリテンレックさんの飼育温度については
正直言うとまだこれ!ってものはありません。
ですが、
動物園での飼育を参考にしたり
実際に住んでいる地域の情報を調べて
それを参考にしていくのが無難かと思います。
・動物園での飼育温度
参考にしたのは、
海外の動物園20個にアンケートを取った論文1)
約200匹のヒメハリテンレックさんの飼育についてです。
その論文では
一番多い飼育温度は「21~26℃」
ついで多かったのが「27~32℃」
またその双方を組み合わせた温度の施設もあるようです。
なので、この温度帯を基本に考えるといいかもです。
・実際の生息地域の気温
ヒメハリテンレックさんは
マダガスカルに住んでいる生物なので、
マダガスカルの気温を参考にします。
まずは気象庁のサイトから、
マダガスカルのアンタナナリヴの平均気温は
14~23℃の範囲みたいです。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/graph_mkhtml_nrm.php?n=67083&m=1
続いて、
海外のサイトで気温を見てみると
同様にアンタナナリヴの気温は月によって変わるが
9~27℃の範囲みたいですね。
https://weather-and-climate.com/average-monthly-Rainfall-Temperature-Sunshine-in-Madagascar
細かく都市名まで指定すれば多少変わるでしょうが、
だいたい上記の値を参考にしても良いと思います。
よって
ヒメハリテンレックさんの飼育温度は
10℃以下または30℃以上はちょっと怖いかな?
動物園を参考に21~26℃くらいにするのが無難かと思います。
ヒメハリテンレックの食事は?
ヒメハリテンレックさんの食事も
上記の論文1)を参考にすると
1~5種類のフードを使用しているみたいですね。
多い順に記載すると
・キャットフード
・昆虫、幼虫
・野菜、果物
・ドッグフード
・その他(赤ちゃんフード、ネズミ、ハリネズミフードなど)
のようです。
また、ヒメハリテンレックさんは雑食寄りなため
野生下では、小型哺乳類、鳥類、爬虫類なども広く食べているようですね。
ブリーダーさんからは
繁殖なども考えるならレバーなども食べさせた方が良いなど
聞くこともありますね。
ちなみに家の子で言うと
ハリネズミフード、フェレットフード、パパイヤ、ミールワーム、うずら、ひよこなどをあげています。
まとめ
ヒメハリテンレックさんについて
〇飼育温度は21~26℃を目安にする?
〇少なくとも野生下の気温を越える範囲(10℃以下または30℃以上)は止めた方がいいかも
〇食事はいろいろ食べるが、海外の動物園だとキャットフード、昆虫、植物、ドッグフードを与えることが多い。
〇雑食に近く、小型哺乳類、鳥類、爬虫類なども食べる
ということですね。
もちろん、
今回の情報が全て正しいとまでは言わないので
ご自身でもいろいろ調べてみてあげてください。
参考文献
1)Tera MH, Scott HH. (2017) Evaluation of husbandry and mortality in Lesser Hedgehog Tenrecs (Echinops Telfairi). J Zoo Wildl Med. 48(2):440-445.